「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

クリエイティビティ

ワークスウェイの話をしようか -vol.5:ブレイクスルー

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 前職の行動規範「ワークスウェイ」とコーライト、というテーマで5回にわけて語ってきたシリーズですが今回で最終回です。今回は「ブレイクスルー」・・・難しいですね・・・。ひとことでいうと「改善ではなく、非連続…

ワークスウェイの話をしようか -vol.2:なぜなぜ思考

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 今日は「なぜなぜ思考」についてお話ししたいと思います。これは読んで字のごとくの側面が強いですね。でもこれも色々とコツがあるのでそこをお話ししたいです。 作曲をしていると、さまざまなセオリーがあります。曰…

ワークスウェイの話をしようか -vol.1:他責NG

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 コーライトに限らず音楽を作っているときって、誰しも頭の中に理想を描いているのではないでしょうか。例えば「こんな曲が作りたいなぁ」とか「こんなリズムで、こんな風にステージで盛り上がるんだぜ」とか。そういう…

ワークスウェイの話をしようか -序章-

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 珍しく昔勤めていた会社の話をしようかと思います。それも社訓みたいなやつの話です。あ、逃げないでください。多分フツーに読み物として面白いです(笑)。 IT系のそこそこでかいベンチャー企業だったのですが創業経…

続・努力と勇気のバランス具合について

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 前回のブログ記事「努力と勇気のバランス具合について」について「コーライティングセッションにおける努力と勇気が語られてない」とコメントをいただきましたので、コーライティングセッションに話を絞って追記してみ…

努力と勇気のバランス具合について

こんばんは、作曲家のペンギンスです。最近カルピスを割って飲むことを覚えました。何を言ってるんだこいつと思われたでしょうか。はい、子供のころ希釈せずに飲んでまずいと思って苦手意識を持っていたんです・・・。炭酸水で割って飲んだら超おいしかった…

最初に出てきたアイデアに安易に飛びつくな!

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 タイトルまんまの話をします。 コーライトでは常にアイデアが求められます。「どういう曲を書こう?」から始まり、「このメロディーの終わりはどうするのがいい?」「歌詞をもっと印象的にするためにはどうすればいい…

トップライナーひな壇芸人説

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 お笑いが好きです。お笑い芸人が好きです。ネタ番組が好きです。 IPPONグランプリがあれば全てに優先して録画した上でリアルタイムで真剣に観ますしM-1やTHE MANZAIは言うに及ばず。アメトーーク!は立ちトーーク!が…

ジャパニーズ・コーライトを確立したい!

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真はこの前ヒット祈願に行ってきた箱根神社です。 欧米では特に言うまでもなく音楽制作の手法の「フツー」であり続けてたコーライトですが、日本ではやっぱりまだまだ「最近登場した新しいやり方」という感じの受け止…

ぼくはアサヒスーパードライになりたい

こんにちは、作曲家のペンギンスです。きょうは予定を変更してぼくが感銘をうけたエピソードの話を。 アサヒ・スーパードライが好きだと言う人、身の回りでは過去1人しか出会っておらず、基本みなdisってる。でも断トツ売れてる。スーパードライは、いかに自…

曲作り中は悪人になろう

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 僕の尊敬する作曲家のひとりである坂本龍一さんが以前、「ぼくは民主主義者だけど、音楽に多数決を持ち込むのはおかしい。このメロディーの先に来るメロディーがこっちがいいか、それともあっちがいいか、投票で多数決…

いいね!の一言も大切な仕事

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 曲でもなんでもそうですが、ものをつくる仕事にプライドを持っていると、どうしても「背中で語る」タイプのコミュニケーションをしてしまいがちだなーと自戒を込めて思っています。「余計なことは言わない。目の前の音…

インスピレーションをいつまで待つかのチキンレース

こんばんは、作曲家のペンギンスです。返事のないLINE催促せずにいつまで待つか、欲しいものAmazonでセールになるまで待つか、子供が自分でやろうとするとき失敗してもいつまで待つか。待つって難しいですよね。予定が決まっていても待つ時はそわそわしたり…

得意なこと、好きなこと≠重要なこと

こんにちは、作曲家のペンギンスです。猛暑がひと段落して急に秋らしくなってきましたね。案の定子供(2歳半)が風邪をひきました。皆様体にはお気をつけください。人間弱いときは弱いっす。 「俺は体だけは丈夫だから」みたいなのが肉体的思い込みだとする…

曲作り、どこに時間を割いて、どこに時間を割かないべきか

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 作曲家は、決められた制限時間の中で、いかにクライアントに響く曲を作るかが大切です。つまり曲作りをするときに、上手に時間を使うことが大切になってきます。僕も最初はそれが苦手でしたが、曲作りを繰り返していく…

曲を完成させない勇気!?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 今回はちょっと例外的な話をします。といっても、これまで話してきたポリシーからブレるものではないんですが。 今ではほとんどなくなりましたが、一昨年くらいまでは「ファーストデモ(メロディーとコードだけの、狭…

コーライトが生み出す「過剰さ」で、天才を超えてゆけ

こんにちは、作曲家のペンギンスです。衝動を大切にして、前回の次回予告と違う話を書きます。 いや、すごかった。久々にすごい映画みました。 湯浅政明監督「夜明け告げるルーのうた」です。 映画「夜明け告げるルーのうた」本編映像+予告編 とにかく全編…

コーライトのチーム作りについて

こんにちは。作曲家のペンギンスです。 コーライトで大事なのが誰と組むかです。そこには大きくわけて2つのタイプがあり、ひとつが「毎回同じメンバーで、チームのような感じで作る」タイプ、もうひとつが「曲ごとにその都度声をかけて組む」タイプ。今回は…

リファレンスという考え方

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 コーライトをしていると、よく「リファレンス」という言葉を耳にします。これは言葉の通り「参考にするもの」といった感じの意味なのですが、これが頼もしくもあり、厄介でもあり・・・という存在なんですね。 コーラ…

日本人コーライト不向き説を検証

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 前回は、遠慮せず意見を言うことが苦手な人は多いが、そこはかなり簡単に乗り越えられる。ただ出てきた意見をうまくまとめることは確かに難しい、という話をしました。今回はその話の中で出てきた「日本人コーライト不…

コーライトでぶつかった最初の壁とは?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真はそびえる虎ノ門ヒルズです。壁・・・ 前回まで、初めてコーライトした時に思ったことなどを書いてきました。今回は僕がコーライトでぶつかった最初の壁(というか疑問)について書きたいと思います。 僕がコーラ…

コーライトで役立った会社員生活の経験vol.3「顧客志向の考え方」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。顧客顧客と言いながら写真フォルダを漁っていたらヤギが草食ってる写真が出てきました。これだ。 さて、会社員生活がコーライトに役立ったよ話も最終回です。1.問題解決志向のアプローチ2.プロジェクトマネジメント3.顧…

コーライトで役立った会社員生活の経験vol.1「問題解決志向のアプローチ」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 今でこそ専業の職業作曲家としてお仕事をさせてもらっていますが、実は2年ほど前まで僕は会社勤めをしているサラリーマンでした。都内某所のIT企業でスーツ着て名刺持っていかにもビジネスパーソンです的な日々を送っ…

僕がコーライトに出会ったころ

こんにちは、作曲家のペンギンスです。今日は僕がはじめてコーライトしたときの話をしようと思います。 僕は現在Co-Writing Farmというクリエイター集団に所属して作家活動をしています。このチームは全員が山口ゼミという職業作曲家の養成講座出身なのです…

コーライトってこんな感じvol.7「コーライトの真の価値はディレクションにある!(後編)」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。曲作りの要素=コーライトの役割一覧1・メロディー、コードを考える(いわゆる狭義の作曲)2・歌詞を考える(作詞)3・トラックと呼ばれるビートや様々な楽器の演奏、打ち込み(編曲)4・歌を歌う(いわゆる「仮歌…

コーライトってこんな感じvol.6「コーライトの真の価値はディレクションにある!(前編)」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 曲作りの要素=コーライトの役割一覧1・メロディー、コードを考える(いわゆる狭義の作曲)2・歌詞を考える(作詞)3・トラックと呼ばれるビートや様々な楽器の演奏、打ち込み(編曲)4・歌を歌う(いわゆる「仮歌…

数を打つって素晴らしい vol.3「数を打つから、クリエイティブになれる」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真は今日の不忍池です。暑かったです。 今日は数撃ちゃシリーズ(適当)最終回です。「質と量」問題は奥が深いですね・・・ブログ3件も書けちゃいました。 これまで、「量は嘘をつかないよ」「量は質に転化するよ」っ…