「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

「年間100曲」って、どういうこと?

f:id:PENGUINS_PROJECT:20170726161037j:plainこんにちは、作曲家のペンギンスです。

昨年1年間で、僕は107曲を完成させました。今日はその話をしたいと思います。

音楽業界以外の人にとって作曲家という仕事はわかりにくいです。ずっと家で曲を作り続けているので、なかなか仕事をしている姿がイメージつかないと思います。

僕はJ-POPと呼ばれるいわゆる歌モノの世界しか知りませんが、僕のような駆け出しの作曲家の主戦場は「コンペ」と呼ばれるものです。他の業界でもよくある話で、クライアントが出す発注に対して複数の業者が競って提案をし、最も優れた提案をクライアントが選んで発注するというアレです。

コンペは多くの場合数百曲単位の提案の中から選ばれる厳しい戦いです。必然的に「1曲作っても必ずそれが世に出るわけではない」ということはご理解いただけると思います。

だからまず、力の限り多くのコンペに出す=打席に立つことが必要です。さらに、提案する曲がクライアントに選ばれるくらい優れていることも必要です。「量と質」です。

コーライティングは、量と質の両方にメリットがあります。力をあわせることで量を積み上げやすくなりますし、各自が得意分野に専念し、知恵を集結させることで質の向上にもつながります。

年間100曲を、クライアントに聴かせられるレベル(多くの場合「市販されている曲と大差ないレベル)で完成させ続ける。これがここ最近僕がやっていることの全てです。

年間100曲作っています、というと
「100曲もリリースしていないのになぜ?」
「どの段階まで作ることを『作った』と呼んでいるの?」
という疑問があると思ったので、実質ブログ初回の今日はその説明をしました。

「100曲もリリースしていないのになぜ?」→コンペ形式の提案だから
「どの段階まで作ることを『作ったと呼んでいるの?』→クライアントに聴かせられるレベルまで
という感じですね。

それではまた。

【次回予告】
次回は「音楽の質と提案の質は違う」です。