「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

数を打つって素晴らしい vol.2「PDCAサイクルで、数が質に変わるとき」

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こんにちは、作曲家のペンギンスです。

 前回は「曲数の目標は大事、なぜなら自分の努力で達成可能だし、モチベーションがあがるから」という話をしました。でも、曲数を増やすことが大切な理由はこれだけではありません。量はいつしか質に転化する、今日はそんなお話です。

 曲数は大事なのですが、大前提として「1曲1曲真剣に作り、作った曲から学びを得て、それを次に活かす」というのがあります(まぁ当たり前ですね笑)、そうすると自ずから、1曲ごとに越えなければいけない壁があり、変わらなければいけない自分がいたりします。すると様々なオーダーに応えながら必死に曲数を増やしていくことが、結果として自分の成長に繋がっていくんですね。

 これをビジネスの世界の言葉で言うと「PDCAサイクルをまわす」という表現になります。もうかなり人口に膾炙した言葉なのでご存知の方も多いと思いますが、「仕事の質を高めていくために、Plan(計画)→Do(実行)→Check(見直し)→Action(改善)というサイクルで行動する」という意味の言葉です(そこそこ適当な理解で済ませているので厳密な定義ではありません)。作曲家もこの「PDCAサイクル」をまわすことがとても大事です。

 そしてもうお気づきかと思いますが、このサイクルの1回転が速ければ速いほど、限られた期間でたくさんのことを学んで、どんどん成長していけるわけですね。つまり曲数の話に戻ると「1曲1曲としっかり向き合いながら、1年で書く曲数が多ければ多いほど、急速に作曲家としてレベルアップできる」という結論になります。

 曲をたくさん書くことに対して当初僕も懐疑的な時期がありました。量より質なのではないか?と。しかし、量が質に変わる瞬間を知ったとき、迷いは消えました。「質のためにも量」、今ではそう思っています。

【次回予告】
次回は「数を打つって素晴らしい vol.3」です。(数打てシリーズはここまで)