「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

コーライト、どうやって声かける?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。

 突然ですが僕はお酒が好きです。好きなお酒はスーパードライ、ジントニック、アマレットジンジャー、シャンパンもいいですね・・・しゅわしゅわ大好きです。
 なんでこんなどうでもいい話をしたかというと、今日のお題に関わってくるからなんですね。今日は「コーライトメンバーをどうやって探す?どうやって声かける?どういう人を選ぶのがいいの?」という話をちょっとしたいと思います。
 昔からあるスタイルであるバンドのメンバーを探すときを想像してもらえればわかりやすいと思うのですが、基本的にメンバー探しって「自分は何がしたいのか」と「自分は何ができるのか」の間を行ったり来たりして決めますよね。コーライトも同じです。「今回はこんなサウンドのこんな曲が作りたい」「僕はトップライナーができる」という2つの要素から「今回はこんなサウンドが作れるトラックメーカーを探そう」という風になるわけですね。
 さて、とはいえ一番大変なのはそのあとだと思います。僕の場合はCo-Writing Farmというコーライト集団に所属しているのでそこに気心の知れたトラックメーカーやリリックを書いて歌えるシンガーソングライターなどが沢山いるのですが(そしてここに所属することをこっそりオススメしますがw)、最初はなかなか声をかけづらいと思います。わかります。僕もそうでした。というか今でもFacebookのMessengerで声をかける瞬間は例外なく緊張します。この瞬間に一番大事なことってなんだろう、と考えてみたのですが、「何のためにその人を誘うのか」が一番なんじゃないかなと思いました。「クライアントの期待に応えるいい音楽を提案するために、自分の力だけじゃ足りないから誘う」ってことを常に忘れちゃいけないと思うんですよね。何が言いたいかというと「声をかけやすい」とか「仲が良い」とか、それだけでコーライトメンバーを選ぶのはちょっと違うなと。「実力No.1」とか「結果を出してる」とか「遠慮なく厳しい意見も言ってくれる」とか、適材適所でコーライトメンバーに声をかけられたらいいなと思います。でも、言うまでもないことですがこれって超難しいです。実力っていったってEDMの実力とアニソンの実力は違うし、結果を出してる人は大抵忙しいしシビアなので、声をかけづらいのはよくわかります。政治や経営の世界でも適材適所ができなくてみんな失敗するくらいですから、そう簡単なことではないですよね。
 じゃあどうしたらいいのか。面の皮を厚くすればいいのか。いい条件を持ちかける?それらも別にバツではないけど、僕はこんな時こそ一番大事なのは音楽に対する情熱と、その1曲に対する熱量なんじゃないかな、と思います。誰だって貴重な時間と労力を割いてコーライトインしてくれるわけです(トラックメーカーは特にそうだと思います)。だからその時に「100曲のうちの1曲にすぎない」っていう態度の誘いに誰が乗るか?という話ですよね。この1曲にはこんな魅力がある、それを引き出すためにはあなたの力が必要です。コーライトしませんか?いつもそういう熱い誘い方ができるようになりたいなと、僕も思っています。
 そして誘う時ですが、僕はなるべく直接面識がある人に声をかけたいです。そして実力がある人に声をかけたいので、新しいミュージシャンと出会えそうな飲み会には積極的に顔を出すようにしてます。なんならその場で「今度コーライトしましょうよ」なんて話で盛り上がったりしています。(やっと冒頭の伏線が回収できた・・・w)。不思議なもので、やりとり自体は完全にweb上であっても、一度面識がある人のほうがやっぱり何事もうまく進む気がします。(これは音楽に限らずなんだってそうですね)なのでなるべく足で人脈を作りつつ、web/SNSを活かして効率よく進めるようにしてます。

 飲みましょうwww

【次回予告】
次回は「コーライトのスケジュール感覚」です。