「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

「ザ・ドリームマッチ」はコーライトのお手本だ!

 こんにちは、作曲家のペンギンスです。
 コーライトってなんだろうっていうのを誰にでもわかりやすく「ああそういうことね」と説明できるものをずっと探していたんですがこれは良い。


松本人志&内村光良 ザ・ドリームマッチ09

 これはTBSで2009年に放送されたもので、お笑い芸人がくじ引きで選ばれたランダムな組み合わせで、普段とは違う「夢の共演=ドリームマッチ」をするというもの。この回では誰もが知ってる松本人志×内村光良のコンビが実現。その場で打ち合わせて稽古、小道具も用意して脚本を書いて演じるという超ハイスピードコラボレーション。4:35から本編ですが、その前の準備のくだりもおもしろいです。
 個の力がハンパない2人が、ごく短時間で面白いものを作り、喝采を浴びる。これはコーライトのお手本にしていい瞬間だと思います。時間的にも丁度ライティングセッション1回分くらいの時間しか与えられてないんじゃないでしょうか?
 基本的にウッチャンがマクロ・メンタル=全体の構成を練り上げ、仕組みとして面白い構造を作っていて、まっちゃんがミクロ・フィジカル=その場の声の出し方、演じ方、個々の小ネタのぶっ飛び感を作っているのではと思いましたが、その役割分担は2人の長年のキャリアから自然に出てきたものなのだと思います。
 これを見て思うのは役割分担というのは相手によって決まるもので、この人はボケ担当だからとかツッコミ担当だからという考えから入ってもいいものはできないんだなと。(すぐれたボケはツッコミに繋がるしすぐれたツッコミはボケの機能をも果たしてますよね)
 まぁとにかく面白いです。ドリームマッチシリーズにはこれ以外にも非常によくできた「コーライトネタ」が多数ありますので皆さん是非みてみてください。