「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

コーライトで人は「弱さ」を克服できる。

 おはようございます、作曲家のペンギンスです。なんか夜にブログ更新することが多かったのですが朝にしてみました。
 音楽の世界で第一線で長く活躍し続けるというのはとても難しいです。何十年もプロとしてやっていくだけでも難しいし、ましてや若いころに成し遂げた実績を活用して、同じお客さん(アーティストならファン、作曲家ならプロデューサー等)相手に商売していくことがほとんどの中で、ずっと新しいことにチャレンジしながらビジネスとしても成り立たせるというのは至難の技です。
 でもこれって致し方ない部分があって、究極、人はいつしか年を取るしいつか死んでしまいます。だからどんなに個の能力が高かったり強かったりしてもそこには根本的に「個人である」という時点で既に限界があるんですね。これはモーツァルトだろうがジョン・レノンだろうが同じです。いつかは死んでしまう(現に死んでしまった)。
 大それたことを言うわけじゃないですが、コーライトって老いゆえの古さや、若さゆえの未熟さ、そんな「人が構造上どうしても逃げようがない弱さ」を超えられるのかなと思います。どんなに年を取っても、10代のクリエイターとコーライトすれば、仕上がるものは自然と今の時代感を纏ったものになる。逆にどんなに駆け出しで何もわかっていないクリエイターでも、若さや勢いだけで、大御所とコーライトしてチャンスをつかむことだってできる。
 「自分にないものを補う」というと、なんだか弱点補強みたいで、「人に頼っているようでは意味はない」なんて言いたくなる気持ちもわかります。でも、究極言ってしまえば、誰もが弱くて、誰もが一人では生きていけない。一人で生きていけないんだから、一人で曲が作れないくらい当然だって思います。どうせ支え合って生きて行くんだから、コーライトぐらい当然だよなって思います。
 コーライトしながら、脈々とつづく音楽の大河の一滴になれたらいいなって思います。