こんばんは、作曲家のペンギンスです。ドイツの名門ジャズ・クラシックレーベルECMがSpotifyで聴けるようになったことがかなり嬉しい今日この頃です。Keith JarretとかPat Methenyとか、ぼくが好きな音楽がたくさん出ているレーベルです。「静寂の次に美しい音」というレーベルコンセプトも最高ですね。Spotifyにも同名のプレイリストがあるので是非聴いてみてください。
さて、今日から何回かにわたって、書籍を紹介しようと思います。2年半前に出版された本ですが、日本語圏で出版されているおそらく唯一のコーライティング専門書であり僕のコーライティングの基礎になっている本なので、ずっと紹介しようと思っていた本です。
「最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす」伊藤涼, 山口哲一著(リットーミュージック)
最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす!
- 作者: 伊藤涼,山口哲一
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一応フェアプレー精神で最初に書いておくと、ペンギンスはCo-Writing Farmというコーライトを推進する作曲家・クリエイター集団に所属しており伊藤、山口の両氏はそこの主催者ですので、お世話になっている人、利害関係のある著者の本を紹介しているという前提でお読みください。2年半前の本なので今読むと僕なんかは少し懐かしささえ感じるのですが、それはこの2年半僕がコーライトに入り浸り状態だったからであり、最近再読して改めてこの本を新たに紹介する意義は大きいと思ったので、今日から何回かにわけて紹介していこうと思います。
1・いま、日本で「あえてコーライティング」することの価値
2・国際基準のルールがあることのメリット -日本で制作する日々に風穴を-
3・オンライン、セッション、キャンプ。それぞれの風景
4・コーライティングメンバーの見つけ方
5・この本と僕の実体験のむすびつき
などなど。。。
今ざっくばらんに書き出してみましたが、こんな小テーマを考えています。増えるかもしれないし減るかもしれませんが、だいたいそういうイメージで考えてください。
関係ないですけどこの本はジャケット、じゃない装丁がかっこいいですよね。実は個人的には(著者でもないくせにw)この本に関する密かな野望がありまして、、。この本が「BLUE BOOK(ブルーブック、青本)」と呼ばれる日がくるといいなと思っております。
というのも音楽CD(Compact Disc Digital Audio)の国際標準規格を定めた本がRED BOOKと呼ばれているんですね。競争のそもそものルールメーカーが規格をまとめたドキュメントを作るというのはどの産業、文化でもよくあることです。コーライティングもルールメーカーになれば強い。
だからいつか、この本がコーライティングの国際標準規格を定めたBLUE BOOK(青本)と呼ばれるといいなと思っています。そのためにはもちろん、是非とも、英語版がほしいですけどね・・・
では、数回にわけて楽しく紹介していけたらと思いますので、よろしくお願いします!