「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

「コーライティングの教科書」紹介 vol.6(最終回)「この本と実体験との結びつき」

 こんにちは、作曲家のペンギンスです。
 シリーズで紹介してきた「コーライティングの教科書」も今回で最終回となりました。最終回はこのBLUE BOOK(青本)と僕との実体験との結びつきなんかを雑談ちっくにお話して締めたいと思います。

 この本が発売されたのが2015年4月17日で、そのことを僕は割とよく覚えています。というのもその日が金曜日で、翌日から土日にわたりちょうど伊豆半島の網代でコーライティングキャンプがあり、そこで初めて人気作曲家のヒロイズムさんとコーライトさせていただいたという流れがあるからです。当時まだ会社員なので平日昼間はオフィスで仕事してましたが、週末のキャンプに行くまでに読んでおきたいと思って金曜夕方に銀座の本屋で探し回って置いてあったのを買った記憶があります。確かキャンプに行く電車の中で読みました。
 読んだときはちょっと照れくさい気持ちでした(笑)。というのも普段接している人がそのまま登場して、いつも自分が見慣れている風景が描写されている本というのは、あまりないので。
 いっぽうで「この本が出たことで、自分たちがやろうとしていることに枠組みが出来たな」という思いがありました。物事はなんでもそうですけど名付けることによってはじめて存在します。「ミュージシャンがなんか集まって曲を作って、複数名の名前がクレジットされている」というフワフワした情景描写に「コーライト」という明確な言葉が与えられたことで、「そうか、俺たちがやっているのはコーライトなんだ、そして、それはここで本によって定義されている」という、何か焦点が定まった感じがありました。
 今改めてこの本を読み返すと、当時のCWFキャンプよりも今のCWFキャンプのほうがもっと洗練されているし、実績一覧もメチャメチャ増えたし、だからちょっと恥ずかしいのでこの本をupdateしてもう一度リリースしてよ、という気持ちもあります(笑)。でもこれは年鑑ではないので、2015年のコーライティングの一里塚として今後も「定番の一冊」になっていくのが正しいのだろうなと思います。また数年後に読み返して、もっと恥ずかしくなりたい。今はそういう気持ちで毎日曲を作っています。

 以上でこの本の紹介を終わります。
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最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす!

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  • 作者: 伊藤涼,山口哲一
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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