「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

作家対談企画・with長沢知亜紀「もうね、みんなコーライトしたらいいと思いますよ」第3回「オープンイノベーションと自己実現」

「もうひとりの力でやる時代は終わったんですよ(長沢)」

 

あ!あと、コーライトだと、気軽に始められるのもよくないですか。

 

ぺ:思う。

 

長:最悪フォロワーがいるって状態でやるんですよ。作詞が苦手な方が、作詞頑張りたい、とゆって、私は自分がコライトする曲の作詞しないことは、ほぼないですが、あえて交替してやったことあります。私がアレンジしてmixしてもらうこともありますし。

 

ぺ:ああ、なるほど。「今回は試しにこうやってみる」っていう発想自体、ひとりだとなかなか出てこない・・・なぜだろう。

 

長:それは技術も意思も続かないですよね。コーライトとゆうこと自体がそもそもオープンマインドですよね。

 

ぺ:ですね。それができあがる音楽自体にいい影響を与えていると思います。<オープンマインド

 

長:今、時代は共創じゃないですか。

 

ぺ:うん。

 

長:もうひとりの力でやる時代は終わったんですよ。いつだったかな、コーライトの話をしたら技術とかアイデアとか盗まれたら怖くないですかって言われたんですよ

 

ぺ:ああ、それはださいな(笑)申し訳ないけど(笑)

 

長:そのときに、いやいやお互いさまでやるからいいんですよってそのとき言ったんですよね。色々みんなに教えてもらって、育ててもらって、だから代わりに私のやってきたことも教えて、最終的にはいい曲が増えるんです。競合が増えたらコンペの採用率が下がるみたいなことも聞いたことありましたが、いやいや、自分がナンバーワンになったらいいじゃんって思った。音楽業界って体質が古いと言われてるけど、やっぱり作家のマインドも時代にあわせて変わるべきだなと思います。

 

「コーライトの良くないところは・・・(ペンギンス)」

 

ぺ:うん、うん。オープンイノベーション。ソースコードはGitHubに公開されてまーすみたいな。コピペしてくださーいみたいな。でもビジョンと実行力が必要だから、ソースだけコピペしたサイトはうまくいかないよーみたいな。

 

長:そうなんです。

 

ぺ:シリコンバレー的な意味でいうとね。

 

長:実際盗作したってね。市場価値はない。

 

ぺ:リスク、でかいしね。

 

長:盗作する技術が身につくだけです。

 

ぺ:だからあれだよね、コーライトの良くないところというか、コーライトの本質を理解していないコーライトは良くないかもしれないよな。コピペコーライト。

 

長:そうですね。案外難しいことなのかもしれません。日本人はチームでやることに長けてる民族じゃない気がする。空気読みすぎちゃったり、不安が強かったり。

 

ぺ:そうだよねえ。誰がチームワークの民族って言ったんだろう?違うよね、あれ。

まぁ、田植えはさ、みんなでやるけど(笑)

 

長:んんんっとチームかも。だけど、共創ではない。なんかそこの違いが大きい気がする。

 

ぺ:あ、なるほどね。価値創造ね。

 

長:そうそう。共創ってわからないけど、強みを生かすが基本なきがするの。

 

ぺ:それでいうとさ、価値の価値が軽くないか?ジャパン。

 

長:価値の価値??

 

ぺ:あの、物じゃないものの価値。アイデアとか、仕組みとか。

 

長:あー!!!それね、こないだ読んだんですよ。今、時代はマーケティング4.0に入ってます。と。


自己実現を目指す!コトラーのマーケティング4.0は日本企業の追い風

business.nikkeibp.co.jp

 

*マーケティング1.0:製品中心主義(Mind

*マーケティング2.0:消費者志向(Heart

*マーケティング3.0:価値主導(Spirit

*マーケティング4.0:自己実現(Self-Actualization

 

日本はまだ2.0にいるところが多いとゆう記事をみて。

 

ぺ:おお、コトラー。

 

長:大量生産のモノ制作時代、新卒の一括就職世代から進化を遂げきれてないところも多いらしく。そうすると、モノ以外の価値が認識ないのかなって。多様な価値観といいながら、なんだかんだ、未だにいい大学いって、いい就職先で、の価値観はあるでしょう?

 

ぺ:あるのかな。あるか。あるね!

 

長:モノの価値は少しずつ変わってると思いますけどね

 

「次のコーライトは、コピーライターとやりたい(長沢)」

 

ぺ:CWF、僕が好きなのは、そこもあって。「普通そんなプロフィールの作家はいねぇよ」っていう人がたくさんいるw

 

長:あー、確かに笑 多様な価値観。

 

ぺ:それが共創する。これはもう間違いなく日本にひとつしかない。共創をね、うまく結果につなげていくまで、あともう少しだと思うんだよね。

 

長:もうね、みんなコライトしたらいいと思いますよ、私。

 

ぺ:みんな。

 

長:音楽の知識なくても、メロと歌詞はできますよw

 

ぺ:痛快。

 

長:背景や経験が面白い曲を作ります。

なので、私次のコーライトは、コピーライターとやりたいな、とかあります、

 

ぺ:ああ!箭内さんだね、まるで。

 

長:一応、常識あれば、OKでしたよね笑。

 

ぺ:そうだねw

 

長:まぁそうやって門戸を広げられるんじゃないかなっておもう。

 

ぺ:箭内道彦さん、糸井重里さん、クドカンさん、佐藤可士和さんあたりは、もう生粋のコーライターだもんね。

 

長:かなわなすぎます。w

 

ぺ:アンディ・ウォーホールとかもね。ドラムたたけない女の子ドラマーにしたりして。

 

長:まぁでもトラックメイカーの技術あればできるんだよな。

ちなみにCWF強みを生かそうよのメッセージも、まさにリクルートで。私はすごい共感してます。

 

ぺ:うんうん。強み、は別に音楽のスキルだけじゃないんだよねー

 

長:そうです、間違いない。スタンスがあります。スキルとスタンス。時々スタンスがスキル超えますからねー、いとも簡単に。学びたい!学びたい!みたいな人は強いです。

 

ぺ:学びたい!変わりたい!おもしろい!みたいな。

 

長:その3拍子いい!もう、生き方みたいな話になってきましたが、自己変容できるひとが、強いと私は思います。

 

ぺ:同感です。今すごく思ってるのはさ、自己変容というスキル、どうやって広めていけるかなぁ。自分のまわりに。

 

長:あーわかります。すごいわかる。

 

ぺ:なんか、むずかしくないか。

 

長:とゆうのもですね。私会社を3ヶ月休職しました。

 

ぺ:うん。去年だっけ?

 

長:あのとき、自己変容したくないの一点張りでした。はい。

 

ぺ:えっ、そうだったの。

 

長:はい。自己変容できないと、人って、逃げるしかもうないんですよ。だから逃げました。いろんなものから。で、それが癖になるともう、変われないんじゃないかな、と、その時思いました。

 

ぺ:なるほどね。

(第4回につづく)

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