「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

作家対談企画・with長沢知亜紀「もうね、みんなコーライトしたらいいと思いますよ」最終回「歌、歌詞、コーライト、そして人生」

「歌怖いって思いますね。最近。(ペンギンス)」

 

ぺ:あとね、まったく別パターンもあって。1年くらい経って昔のデモを聴き返して「これはベストじゃなかったな」と思うことが多いのは、歌。

 

長:あぁ、なるほど。歌クオリティ?

 

ぺ:そうですね。歌ですね。エディットはしてあるわけだし。今となってはこの仮歌さんにはもう頼めないな、とかね。あけすけな話。

 

長:なるほど。

 

ぺ:それは長期的に見えてくるんですね。この仮歌さんは時間をかけても、どんどんキープされていく、とか。

 

長:ありますね。

 

ぺ:仮歌さんこの人っていうので、Excelをソートして。ひとつずつ、ゆっくりと、キープされていく。歌怖いって思いますね。最近。

 

長:あー。確かに。ちなみに、話飛びますけど、最初の違和感part2は、FDでしたよw

 

ぺ:ああ、あの、作家はじめてね?

 

長:「なんで歌モノなのに、シンセメロなんだろう」って。

 

ぺ:それでなにがわかる!っていう?

 

長:ずっと思ってました。

 

ぺ:ああなるほどね。そりゃそうだ。欧米にはないしね。

 

長:歌ったらいいと思うんですよ、全員。歌が下手だろうがなんだろうが。

 

ぺ:そうだね。俺も、仮仮歌から学んだことは大きいよ。

 

長:まじでこのメロにこの歌詞はおかしいよって思うときありますよ、いつも。

 

ぺ:オクターブ下でいつもアイドルの歌を歌いますよ。

 

長:いいと思います。歌心のわからない作家って、いないんじゃないですかね。

 

ぺ:仮仮歌をいつもやっているとね、歌の才能ゼロの僕でも、仮仮歌が早いとか言われるようになるんですよね。

 

長:歌詞が苦手な人ほど歌うべきだと思いますねわたし。やっぱり歌う人のメロが変なことあんまりないです。気持ちよさをわかってるから。でも歌わない人のメロが変なことは、正直あります。

 

ぺ:そうだね。鍵盤メロね。

 

長:それはね、シンガーって意味じゃないですよ

 

ぺ:わかるよ。

 

長:仮仮歌を本気で歌うんです、恥ずかしがらずに。

 

ぺ:大事だね。

 

長:カラオケでこれから落としたい人に歌うと思ってほしい。そしたら絶対歌心なんてつくと思うんです。

 

ぺ:僕みたいにシンガーじゃ無い人の場合、それを通じて、歌う人の立場を理解する機会にもなってますね。

 

長:積極的にやる人は、やっぱりシンセメロのメロも素敵です。

 

ぺ:キャンプとかで、人にとってもらったときにね。ああ、オペレート遅いと不安になるなとかねw じゃあ自分はスムーズにやらなきゃとかね。シンセメロでも、知った上でね、そこをね。

 

「ルールを見つけながら、自分で見つけたルールを破っていく(長沢)」

 

長:あと、歌詞で言いたいことがひとつあって

 

ぺ:はい。

 

長:日本語の発音と合わない歌詞はどうかとおもうんですよ

 

ぺ:アクセントの上げ下げとか?

 

長:そう、あれの影響、結構大きい。歌心としては、やっぱり発音とばっちりだと、気持ちいいですよ、歌ってて。

私昔ボイトレ行ってたときにそれを散々怒られましたwオリジナル曲で「Hi-Eの音出してどうすんの、歌いにくいしクソ下手じゃん」って言われましたw

 

ぺ:「ん」でHi-Eはきついねw

 

長:はいw

 

ぺ:歌詞は、あと、メロの切れ目っていう問題があって。そこをまたぐのかよとかw そういうあたりは気を配りたいですよね。メロディーのワンフレーズと歌詞のワンフレーズの(基本的には)合致。

 

長:すんごいわかります。だがしかし、ここにきてまさかの逆張りしましょうよw

 

ぺ:うん、だねwwwwww

 

長:それ目的にしたい。宇多田ですね。宇多田ヒカルって、automaticとか「な、なかいめの」って、7をきっちゃってますからねw

 

ぺ:ああ、言われてみればそこそうだね。

 

長:そゆの多くて宇多田さん

 

ぺ:ぼくはClariSさんのコネクト冒頭「交わした約束」ですね。「かわしたや くそく」

 

長:確かに笑

 

ぺ:勢いを出す、削ぐのコントロールができますね、これで。

 

長:そこでやっちゃうのもいいんでしょうね。ルールを見つけながら、自分で見つけたルールを破っていく。それを常に探してます。そうじゃないと飽きるw

 

ぺ:そうですね。多分みんな共創、コーライトの同じところで悩みを持つし、同じところで喜びを感じている気がします。創作のボトルネックみたいなものは、古今東西結構似ている気がしていて。そこを打破するための自然な方法がきっとCo-XXXingなんだと思います。

 

長:何でxxx

 

ぺ:XXXってことは、普遍的ということです

 

長:そゆことかw

 

ぺ:CEO/COO/CIOとかを総称してCXOみたいなアレです

 

長:wwwww

 

「自分の目指す姿で生きていきたい(長沢)」

 

長:ちなみに伊藤さんも言ってましたがコーライトは手段だとおもってて

 

ぺ:コーライトは手段だね。目的ではないよ。

 

長:コーライト大好きなんですけど、やっぱり自分の目指す姿で生きていきたいですね。

 

ぺ:うん。この話でしめようw

 

長:永遠に話せますね笑

 

ぺ:なんだろうな、自分の人生だけどみんな大好きみたいな。つたわるかなw

 

長:最高の形ですね。つか、ペンギンスも私もポジティブですねw

 

ぺ:かもしれない。

 

長:うざいくらいでいい感じです

 

ぺ:どうやらね、珍しいらしいですよ

 

長:へぇ、珍しいのか

 

ぺ:ぽいよ(伝聞

 

長:伝聞(笑)。せっかくの人生だからいいところ吸収したいじゃないですか!私はコーライトに感謝してます。新たな私をdiscoverしました!

 

ぺ:僕もです。これはね、よいものをみつけましたね。

 

長:だからこそneo cowriteを一緒に探しましょうよ。

 

ぺ:うんうん。具体的なneoがちゃんと見えるといいね。

 

長:今度スタジオでセッションしたいな。

 

ぺ:ああ、ぜひぜひ。それはね是非。

 

長:なんかそゆの模索しましょう。好きなんで!

 

ぺ:はい。またご連絡します。というわけで本日のゲストは長沢知亜紀さんでした!ぱちぱち!

 

長:ぱちぱち!

【完】

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