こんばんは、作曲家のペンギンスです。相変わらずコーライトに追われてるというかコーライトを追いかけてるというか、とにかくデッドヒートです。
以前コーライト中に食べたいおやつという話をしましたが、その時は確かコーヒーゼリーとか柿の種の話をしていた記憶があります。しかし出てしまいました。ついに出てきてしまいました。コーライトおやつ新世代、ポストEDMおやつが。
はい。スナック海苔。
バター味のいわゆる味付け海苔のカットがたくさん入ってまして、めちゃくちゃうまいです。個人的にはメロダイン作業との相性が大変良いと思うので、深夜に上ハモを直してる時とかに食べたい味ですね。
さすがにおやつの話ばっかりして終わるのはかなりイかれてるので最近の思うところを書きます。
乃木坂さんや欅坂さんの冠番組が深夜にオンエアされていて、ソニーさんのアーティストなのでCMにもソニー損保のものが流れていたりします。そこで「事故の時、担当者の顔も見えないんでしょ?」と事故対応の不安とかを訴える人の映像のあとに「ネット生命保険を甘く見てはいけない」と内田有紀さんのセリフが入るのですが、最近まさに「コーライトを甘く見てはいけない」と言いたい気分です。というのも「結局コーライトって、洋楽っぽいクラブミュージックしか作れないんでしょ?」という意見がけっこう耳に入ってくるんですよね・・・。
確かにスウェーデンの作家がコーライトで日本マーケットのボーイズグループとかに向けて書いている曲はクラブ系、ダンスミュージックとカテゴライズされるような音楽が多くて、それだけを見ていると確かにコーライトでマーケットに出るのは洋楽っぽいクラブミュージックだなーと思います。ただ、コーライト=トラック先行、コーライト=リフレインもの、セッション的音楽、と限定する必要は一切ないですよね。本質はなんだっけ?と考えれば、コーライト=Co「共に」Write「書く」ですから、共同作業のメリットが出せれば音楽は極論なんだっていいと思うんです。
こうなると、思い出すのがいわゆる昭和の歌謡曲全盛期の「先生」と呼ばれる先輩方の作業です。阿久悠さんが歌詞をお書きになり、筒美京平さんが作曲され、萩田光雄さんが編曲され、吉田保さんがレコーディング・ミックスをされ、、、といったような、完全分業ながらも息のあったプロの技が結集した作品群。現場を拝見したことはないけれど、これらの職人たちのチームワークというのは、呼び方は別にして、まさにコーライティングでなくてなんだろう、と思うときがあります。
日本におけるコーライトって、かつてのメジャーシーンに確かに存在した、職人たちの分業を思い起こすことで、もっと一般的なものとして受け入れられると思うんですよね。こういった新しいコンセプトが躊躇なく受け入れられるように、過去の偉大なストーリーに重ね合わせて理解してもらえたらと思います。
スナック海苔食べて作曲に戻ります。