「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

「仮歌発注、ここに気をつけよう!」リアクション特集

こんばんは、作曲家のペンギンスです。

昨晩公開したこちらのエントリが大変多くの方に読まれているようで嬉しいです。

【保存版】仮歌発注、ここに気をつけよう! - 「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々


特に仮歌を歌われてる仮歌さんからのリアクションがとても多かったです。
ほかにも発注する作曲家さんからのつぶやきもありました。
というわけで、「仮歌発注、ここに気をつけよう!」に対するリアクションをご紹介しつつ、適宜追加でお話させてください。

※以下のTweetはTwitterの規約に基づき、Twitterの公式機能である「ツイートを埋め込む」で吐き出されたHTMLソースです。


まずはこの方から。


はい。女性仮歌といえば今この方でしょう。加藤はるかさんです。いつもお世話になっております。月間で合計したら100曲を優に超えるであろう仮歌依頼をとんでもねぇ速さで正確に引き受けてくれるはるかさん。ちょっともうここ2年くらい、はるかさん無しでの仕事は考えられないぜっていう感じですね。速さがウリの方でもあると思うので、今回のような仮歌依頼の注意点はきっと誰よりも痛感されているのではないかと思います。そんな方にも響いたようで嬉しいです!


スーパーシンガーにしてコーライティングではmilet「us」などのトップライナーでもあるYui Muginoさん。こう言っていただけるとこちらこそありがたいです・・・。いろんな人の参考になることでいろんな場所がスムーズになるとうれしいんだな。。


そうなんすよね。そもそもなんですが、仮歌「発注」しなくても、仮歌さんを家に呼んで歌ってもらうとか、スタジオでその場で曲を覚えてもらって歌うというパターンも全然アリです。どんな時でもオンライン発注と決めつけず、「ていうかスタジオで録りませんか?本気なんです!」というオプションは持っていてよいと思います。
もっとも優れたシンガーさんは大体自宅でセルフ・ディレクションで宅録できますし、コンペのデモ、という位置付けだとどうしても効率が大事になってくるのでオンラインで発注しちゃいますが、ぼくも立ち会いRECはすごく好きですし、そこで曲が一皮むけたな、という思い出もあったりします。
ただ、今はコロナの影響で「オンラインでできることをわざわざ会いに行ってやるか?」という時代ではあるので、ちょっと短期的には、難しいチョイスですが。


コメントありがとうございます。「譜面は不要ではないか」という趣旨のことも書きましたが、今回一番多かった反応としては「譜面は必要なことも多い」というご意見でした。譜面、特にメロ譜の音符に歌詞をルビのようにふったものが必要というもの。クラシック出身の方、劇伴系のキャリアの方や仮歌仕事の経験が長い方など、さまざまなバックグラウンドの方がいらっしゃるので、こちらの状況とあちらの状況を両方把握して、その場でのベストな納品物のチョイスができると良いなと思いました。その「ベストな納品物(資料)のチョイス」については、

というご意見があり、これはなるほど、と思いました。ココナラさんとかだとおそらくプロフィールページ的なところに料金表と一緒に依頼方法を書いていらっしゃる方が多いと思いますが、そういうものが一般的になればよいのかなと思います。はじめて頼む仮歌さんだと、料金表と依頼方法が個人ブログとかの固定ページにのってたりすると安心します・・・。


アカペラ大魔神の作家仲間、細井涼介さんからも「譜面はあったほうが親切」というご意見いただきました。確かに初めて依頼する人には確認すると良いですね。譜面・MIDIあたりはそういう事前確認の対象になりそうです。


貴重なお話です。ツイート後半の作詞家さんのお仕事で出会う作曲家のシンセメロ・デモのお話、これも作詞家の方からすごく沢山声をいただきます・・・。そう、「仮歌さんへの発注がちゃんとできるってことは、作詞家さんへの発注も親切にできるようになる」という側面もあるんです。もっとひろげちゃえば仮歌発注がちゃんとできればディレクターさんへのプリプロデータの納品や、ミックスエンジニアさんへのTD用パラデータの納品にも応用ができます。いろいろなことがつながりあってるからこそ、データへ注意を払うことができるのは、一粒で何度もおいしい有意義なスキルだと思います。


あざす!笑 発注側も受注側もハッピーになれるといいですよね!


ほめていただきありがたいです。てか、インスト送らない人いるんですねwww いやあ、世の中色々な人がいるなぁ・・・。
結構こういうデータを丁寧に作りましょう系の話って「それは音楽の本質じゃない」という声が出たりするんですが、例えばここで書いてくださってる「仮仮歌の音の長さはガイドと揃える」という話とかって、これ、ノートオンだけじゃなくてノートオフもグルーヴの要素である、という音楽の根本的な話を理解していれば、おのずと気にするはずなんですよね。なのでデータを綺麗に丁寧に!というのを単なるルール論ではなくて、音楽に直接の影響があるものなんだというふうにとらえると、大事にしようという気持ちにもなるのかなと思います。


なんか・・・すいません・・・(どこかの誰かに代わって頭を下げる

歌詞の読みがかなり特殊で、ってすごいですね。夜露死苦的なことだったんですかね笑。いやあ、なんか僕は周囲に恵まれてるんだな・・・。


なんか、たくさんリプライ頂いた結果、だんだん傾向わかってきました。データの頭が揃ってないのめちゃくちゃ多いんですね!!!みんなそれだ!!!
作曲家のみなさん!データの頭は揃えましょう!MIDIデータは揃えにくいですが(僕も正直MIDIデータは参考程度に送るだけですが)、1小節目の1拍目にゴーストノートを入れるだけでリージョンの頭がそこに揃うなんていう気配りもありますよ〜。

そしてそう、頭が揃ってないのにきづかないのは自分で最後にDAWに取り込んで確認しないからのはず!さいごは自分が仕事をうけたつもりで、取り込んで確認しよう!ちぇっくちぇっく。


でも、心配をされる方は大丈夫な気がします!
「次からこういうデータはこうやって送ってほしい」とはっきり言ってくださると、わたしたち作曲家も学んでレベルアップできるかもしれません。関係性の問題だし、基本お金をもらう側の仮歌さんはなかなかいいづらいかもしれませんが、黙ってうまいこと手元でデータ調整するよりも、はっきり伝えて発注し直してもらう方が良いケースも、あるかもしれませんね。

というわけで、たくさんのリアクションありがとうございました。

このブログはコーライティング(共作)に関するブログなので、作曲や作詞、仮歌(というか歌)といった要素の話をしつつ、みんなで一緒にコーライティングムーブメントを盛り上げて、ヒット曲だしてこーぜ、という気持ちでやっております。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。