「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

コーライティングキャンプ特集 vol.1 準備編

 こんばんは、作曲家のペンギンスです。
 あさって9月23日から、神奈川県真鶴で我々Co-Writing Farmのコーライティングキャンプが開催されます。このブログで再三にわたり取り上げてきたコーライトという音楽の共同制作を、実際に風光明媚な真鶴の地でチームで取り組みます。1泊2日のいわば合宿スタイルなのでコーライティング「キャンプ」なんですね。
 もちろん期間中は全力で曲作りに全てを注ぎ込みますので、なかなかブログを更新する余裕なんてないのですが、なるべく今回はキャンプの様子を皆さまにお伝えしていきたいなと思っています。
 さて、本日9月21日時点では事前の準備特集ということで、コーライティングキャンプにこれ持っていくと便利です、という話を中心にしていきたいと思います。
 なお、このブログはあくまで筆者のペンギンスが体験したキャンプを基に記述していますので、海外でのキャンプなどでは規模もレベルも環境もまったく違うということが大いに想定されます。なのでこのブログの内容はあくまで一例であるということ、今後は成長しながらより恵まれた環境を勝ち取っていくつもりであるということを念頭にお読みください。

※ペンギンスが持っていく機材※
・Macbook Air (OS X El Capitan)
 ・Logic Pro X 10.3.2
 ・Melodyne 4.1.0
 ・他、WAVES Diamondなど
・ZOOM TAC-2(オーディオI/F)
・Presonus HP4(ヘッドフォンミキサー)
・Roland JUNO-Di 61keys(キーボード)ダンパー付
・SONY CD-900ST(ヘッドフォン)
・Shure SM57Beta(マイク)ポップガード付
・その他
 ・電源タップ
 ・USBメモリ
 ・紙とペンとセロテープ
 ・各種シールド、ケーブル類
 ・インシュレーター

現場で支給される機材
・YAMAHA MSP5 LRペア、ケーブル付
・ベリンガーのヘッドフォンミキサー
・電源タップ

 まず基本的な考えかたは以下の通りです。
「ひとりで全てをやり切れるだけの機材を自分で持ち運び用意する」

 ぼくはトップライナー&ディレクションとしてコーライトに参加することがほとんどですし、キャンプに参加する際のチーム分けもそれを前提としていただいている場合が大半です。ただしそれを当たり前と思ってしまうと、海外でアウェイなキャンプ、突然トラックメーカーになれと言われた、といった場面を想定して成長できなくなってしまうと思うんですね。なので必ず「いざとなったら一人で仕上げられる装備」で向かうことにしています。
 さて、以下、地味におすすめな機材たちのご紹介です。

・ヘッドフォンミキサー(ヘッドフォンディストリビューター)
「Presonus HP4」

PreSonus プリソーナス ヘッドフォン・ディストリビューター HP4

PreSonus プリソーナス ヘッドフォン・ディストリビューター HP4

 

 これは読んで字のごとく、オーディオI/Fからの出力を分岐させ、モニタースピーカーへのOUTとヘッドフォンOUTを供給できるミキサーです。
 キャンプではチーム全員がヘッドフォンで同じ音を聴くシーンが発生します。 例えば深夜もそうですし、ミックスの詰めの時もそうですよね。そんな時にヘッドフォンOUTを4つ供給できるこの機材は地味に大活躍します。音質も良好で手放せません。

・インシュレーター
 「audio-technica ハイブリッドインシュレーター AT6098」

audio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6098

audio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6098

 

 こちらはモニタースピーカーの下に挟んで、机などとの共振を防ぎ、モニタースピーカーの音(特に低音)の回り込みを防いでモニター環境を向上させる小物です。地味で小さくて紛失しやすいものですがこれは持っておくと役だちます。モニタースピーカーは与えられても、インシュレーターまでもらえるケースは無いので。

 さて、以下は僕が持っていくものには含まれていませんが、作家仲間が持っていて便利そうだなと思ったアイテムです。

・球体型ポップガード
「KAOTICA マイクロフォンアクセサリ EYEBALL」

 これはいわゆるポップガード(マイクの前に設置してボーカル録音時のブレスによる「吹かれ」を防ぐもの)ですが、マイクを包み込むように一味違うルックスをしています。これは防音処理がなされていないライブな(残響、反射音の多い)環境(会議室とか、ガレージとか)で歌を録音するような場面で大活躍します。全体が包み込まれているので、ライブな環境であってもかなりデッドな(残響、反射音の少ない)環境であるかのようにボーカル録音ができるのでかなり助かります。僕の体験だと、一度いろいろな事情があって港町の魚介類の冷凍倉庫の前のコンクリート打ちっ放しのスペースでコーライトしたことがありました(笑)。当然ながらすさまじい反響でボーカル録音など到底無理と思われたのですが、このEYEBALLによりなんとか使えるレベルのテイクを録ることができました。すごい。

 その他、リンクを貼ることはしませんが、地味に役立ったおすすめアイテムは以下のようなものでした。

・電源タップ
→ファンタム機材ばかりではないので、無いと死にます。必須です。だいたいキャンプをやるような大自然の中の建物にはそんなにコンセントはないので。。。

・USBメモリ
→LTEはおろか固定電話の4G/3G回線すら繋がらない大自然の中だったりすると、モバイルWi-Fiやスマホのテザリングでは通信回線に限界があったりします。そんな時にはUSBメモリが大活躍します。ボーカルやギターの録音データのような容量が大きいものをやりとりするときに無いと死にます。必須です。

・紙とペンとセロテープ
→ほんとに地味な話なんですが現地で歌入れをするときに地味に便利です。これがないとスマホやタブレットに歌詞を送ってそれを見ながら歌ってもらったりすることになるんですが、片手にスマホ持って歌うのがコンディションとして良いわけはないですし、気軽にディレクション内容とかをメモすることができる紙はやっぱり優れものです。おすすめです。

 以上、コーライティングキャンプの準備編でした。いかがでしたでしょうか?引き続きキャンプの雰囲気をなるべくお伝えしていければと思います。よろしくお願いします。

【次回予告】
次回は「コーライティングキャンプ特集 vol.2」です。