「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

作曲家は、アーティストにとっての「近所のお兄さん(お姉さん)」になろう

こんばんは、作曲家のペンギンスです。

オリンピックも終わり、次はパラリンピックですね。

さて、あまりの暑さに夏バテ気味なんですが、家でボーッとベッドでごろごろしながら、色々なアーティストの曲を聴いて、クレジットを見て(Spotify便利ですね)いたら、やっぱり気になるのは、アーティストと作家がコーライトしているパターンでした。

欧米では80-90年代ごろからもう一般的な話であったようですが、アーティストとソングライター(事実上のプロデューサー)がコーライティングしてリリースされる楽曲が、このところ日本でも目につくようになりました。具体的な名前を出すと突っ込んだ話もしづらくなるのでそれはやめときますが、なんか若いシンガーソングライター+ちょい先輩の作家、みたいなパターンって、明らかに相性いいですよね。

基本としてはソングライターの声と歌詞の世界観にしっかりとまず、魅力があって。それをキャリアのある作家が、プロデューサー的にコーライティングに関わりつつ、よりヒットポテンシャルのある曲にしていく。理にかなってるなと思います。

でも、たぶんこれを単にレーベルのお膳立てによる人選があって、はい一緒に曲を書きましょう、みたいな建てつけだと、そこまでうまく機能しないと思うんですよね。そうじゃなくてアーティストが自然とその作曲家の恩恵にあずかるというか、アーティストが本来やりたいこと、アーティストの中に既にあるメロディー、そういったものを作曲家が引き出す(作曲家が作曲するんじゃなくて作曲家が引き出す)ってのが大事な気がしてます。

僕も、アーティストとのコーライティングは定期的に経験はありますが、正直、毎回学びの連続というか、なかなか難しいことだなと思います。

だからこそ上に書いたような「自然とアーティストからメロディーなどを引き出せる作曲家」ってのになりたいし、それができる人がプロデューサーなんだな、と尊敬します。

そんなすぐれた作曲家っていうのを、あえてキャラクターで定義すると、それはきっと「近所のお兄さん(お姉さん)」ということなのかなと思いました。だいたい昔からの幼馴染とかで(別に最近知り合ったでもいいけど!w)、ギター教えてもらったり、かっこいいCD貸してくれたり(古い)、はじめて作ったオリジナル曲を聴いてほめてくれたりする、そんな近所のお兄さん。その延長線上にアーティストプロデュースがある気が今はしていて、僕もそんな近所のお兄さんになりたいなと思って、近所を歩いています(間違った努力)。

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