「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

たき火を囲むように

 こんにちは、作曲家のペンギンスです。今年も夏が終わりましたね。とりあえず海にも山にも行けて僕はもう悔いはないです。
 僕の夏の思い出を遡ると小学校5年生の時のキャンプファイヤーが出てきます。箱根に1泊2日の小学校の林間学校で、夜に宿舎の庭で焚き火をしてみんなで歌いました。曲はなぜかSMAPの「オリジナルスマイル」でした(なぜなのか)。おそらく当時流行っていたからだと思います。確か候補曲は中島みゆきの「ファイト!」かオリジナルスマイルだったのでまぁ妥当な判断だと思います。もちろん、両方とも歴史に残る名曲ですが。
 さて、キャンプファイヤーの面白いところは「囲む」というところだと思います。一列に並んで目の前の焚き火を眺めるだけでは全然踊る気になりませんよね。立ちにせよ座りにせよ、複数の人間が飯を喰らい、酒を飲み(大人はね)、そのうち話が盛り上がり、歌い出し、最後は踊りだすという一連の流れは、炎を囲むところから始まるのがとても面白いと思います。
 まずは一度会ってお話しませんかというのは遠回りなように見えて現代でも有効で、僕はコーライトのきっかけは元をただせば大体飲み会かライティングキャンプです。ライティングキャンプでは最後に飲み会が始まるのでつまりほとんどのコーライトのきっかけは飲み会ということになります(笑)。でもこれマジで大事な話で、web上でコーライトメンバーを探してFacebookで声かけて、というのも実例はありますけど、やっぱりそれを基本に考えるのではなくて、顔を見て挨拶して、できれば飯とか酒を共にしながら会話をするという段が一度でもあると、コーライトのいいきっかけになるなと思います。今何度もコーライトする仲になった作家仲間の、最初のコーライトのきっかけを思い出しているのですが、会わずに声をかけた例はほぼ皆無に等しいです。強いて言えば人づての紹介ですね。これもたき火を挟んで向こう側にいる人を紹介してもらったような感じなので、結局、face to faceの熱量から始まる関係がほとんどということになります。
 思えば昔はバンドを組んで、リハスタで顔突き合わせながら曲を作っていったりしたわけですね。なのでコーライトもそれと同じというだけの話だと思います。今も昔も音楽は、歌声はたき火の周りから生まれてきます。

【次回予告】
次回は「ジャパニーズ・コーライトを確立したい!」です。
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