「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

理論はワクワクするためにある〜1月23日「サブスクヒットから見る「未来のJPOP理論」開催です!

こんにちは、作曲家のペンギンスです。

最近、僕は何かを勉強するのが意外と苦手だということに気づきました。
興味があるものであっても、「本を読んで勉強する」とか、「チュートリアル動画を観て同じようにやってみる」みたいなLearning(身に付ける)みたいなことがどうも苦手で。

それよりはアウトプットしながら自然と身に付いていくほうがテンションもあがるし、実際に継続できるなという感じです。

そんな僕が本格的に音楽理論の話をすることになりました。でも、たぶんこれを読んでいるあなたが知っている「あの」音楽理論ではないです。どうしても伝えたい理論があり、さらに、その理論を活かして、どうしても知りたい・・・「J-POPの未来」がある。だから、この回を企画したんです。

soundquest.jp


こちらの巨大な音楽理論の情報サイト、「SoundQuest」をご存知のクリエイターの方も多いのではないでしょうか。

自然派音楽理論、としてポピュラー、ジャズ、クラシック等のこれまでの理論を俯瞰しつつ、現代において音楽を作る際に「実際に役に立つ、意味のある体系」として再構築されているコンテンツは、きわめて価値の高いものと思っています。

この「SoundQuest」の管理人、吉松悠太氏を理論的支柱として、私・ペンギンスを実践側の代表として、もうおなじみ「ペンギンスTIPSシリーズ」の第6回という位置づけでオンラインでのイベントを開催します。

「SoundQuest」で音楽を分析されている切り口に感銘をうけ、多くのクリエイター、作曲家にとって必要であり、貴重な情報だ!と思った私は、吉松さん連絡をとり、ペンギンスTIPSシリーズのゲストとしてお招きすることにしました。吉松さんにはペンギンスTIPSシリーズに共感していただき、「教えることがカッコいい時代へ」という価値観を共有しつつ、以下のような内容を現在、検討しているところです。

・J-POPの歴史において、とくにここ数年のサブスクヒットの登場により、最新のメロディーやコードがどのように変化してきたか。特にたんなるメロディー、たんなるコードじゃなく「コードとメロディーの関係性」に注目して、それがどのように変わってきたか。

・今っぽいメロディーというのはなんなのか?古いメロ、新しいメロ、という印象の違いはどこからくるのか?つねづね軽視されがちな「メロのフワリ、リズム」の観点も含め検討。

・アヴォイドがどうの、テンションがどうの、といったコードワークは、JPOPで実際問題どの程度曲の姿かたちをつくっているのか?

このあたりが気になる方に是非おすすめの内容です。

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CWF presents ペンギンスTIPSシリーズ Vol.6
「YOASOBI、藤井風・・・サブスクヒットから見る「未来のJPOP理論」」


1月23日(日曜日)16:00-17:30、オンライン開催となっております。
上記バナーからPeatix申し込みリンクを貼っております。

教材のドラフトを吉松さんが作ってくださいましたが、非常に濃密で刺激にあふれた内容です。

知的好奇心を満たし明日からの実践につながる90分になることはもう間違いなと・・・。

いつもの通りこのブログの記事で事前教材も公開していきますので、そちらも是非読んでいただき、「これは!!!」とピンと来た方はぜひ受講していただければ嬉しいです。

よろしくお願いします!

Girls2 1st Album「We are Girls2」リリースです!

こんにちは、作曲家のペンギンスです。
多数の楽曲を提供させて頂いているGirls2が、まんをじしての1stアルバムリリースです!

「We are Girls2」Girls2


9曲目の「恋するカモ」楽曲提供させていただきました。

その他もキャッチーかつかっこいい曲ばかりで、リピートで聴けるアルバムに仕上がってると思いますので、ぜひチェックしてみてください!

2022年も淡々と。

あけましておめでとうございます。

すごい勢いで体重が増えてる気がする作曲家のペンギンスです。

正月明けから痩せるんだ。

うん、やせるんだ。。。

 

というわけで昨年は作家仲間のレコード大賞受賞(Da-iCE「CITRUS」)という大変めでたいニュースで幕を閉じ、今年はわたしも頑張らねばな気持ちに正月から包まれています。

とはいえ新年の誓いにどれほどの意味があるかと言うところで、やはり目の前のことを創意工夫する毎日の変化の中に成長があるわけで。

 

毎日楽しく音楽を作るというめちゃくちゃ当たり前のことをどれだけ本当に実現できんのかというピュアな壁だなと思ってます。

 

たのしみです、2022年。

本年もよろしくお願いします。

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仕事がほぼおさまりそう

になってきました。

こんばんは、作曲家のペンギンスです。

今年の仕事がなんとか着地しそうな感じになってきました。

来年も種をまきつつ刈り取りつつ、

音楽農家を楽しくやっていきたいなと思います。

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ポッチャマかわいい・・・笑

ペンギンポケモンです🐧

動画編集か・・・

こんばんは、作曲家のペンギンスです。

寒くなりましたね。

 

最近動画編集に興味が少し出てきまして。

Final Cut Pro Xとか、あとそれ以前にまぁカメラとマイクですよね、スマホで撮る(録る)事も含めて検討してるんですが。

 

ニコニコ動画時代はまずニコニコムービーメーカーという笑、Windowsオンリーでとにかく静止画に音を載せればニコニコ動画にアップできるという今思えば神ツールがありまして、それで騙し騙し「ピアプロで借りた絵を背景にボカロ曲の完パケmp3をのせてアップ」というふうにしてボカロP活動をしておりました。

 

あっという間に(半年くらいかな)それに飽きてしまい、それからは映像は完全にMVクリエイター任せになり、映像編集とはそれっきり完全にお別れしたので、足掛け13年のタイムラグがあります笑。

 

そんな僕でもできるくらいには映像テクノロジーも進化して高性能かつ簡単になってるはず・・・

 

と勝手に信じて色々調べてみます。

 

もしオススメとかあれば教えてください。

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追記

 

マンションのロビーにクリスマスツリーが飾ってあったのですが、どうみても本物のポン・デ・リングに見えます。。。

200曲。

こんばんは、作曲家のペンギンスです。

今年は200曲以上書きました。

コーライティングが主ですが、ひとりで作った曲もちょっとあるし、トラックメーカーにまわることもたまにはあった、みたいな感じです。

人数的には2人か3人が多かった。3人多かったな。4人以上は減りました。

200曲つくってみて思ったのは、なんだろうな、100曲つくったときと実は、あまり「時間的な負担どうこう」「体力的な負担どうこう」という、ミクロの実感の話には、あまり差はなくて。

それよりも「どれだけコーライトメンバーに、その曲を作る意味を感じてもらえるか」「どれだけ自分のなかで、その曲に情熱を注げるか」が問われるなと思いました。

なので1年で200曲つくる上でいちばん大事だったのは、200の「うおおおお」を作り出すこと笑。

あ、すいません、よくわかんないですよね笑

1曲ごとに、曲の軸となる「うおおおお」・・・つまり、わけもなく興奮する、感動する、エモくなっちゃう、みたいな「感情のコア」が欠かせないと思っていて。

で、200曲つくっていくなかで、そういう「感情のコア」もなしに手だけ動かすことだけは、しないようにしてきたつもりで。

だから200の「感情のコア」を、探す、作り出す、あるいは消えないように守る、みたいなことが、きれいごとではなく今年一番苦労したポイントでした。

そのためにわざと寝てみたりわざと歩き回ったり、怪しい行動もしたと思いますw

でもなんだろうな、作曲家という仕事にとって一番大事なのは、「感情のコアをいくつ産み出せるか」なんだな、という気がしました。

2022年、どうやって仕事をするか、その指針はまだ考え中ですが、今年を振り返ったときに、いちばん思い出すのは、感情と向き合おうとするその時間でした、というお話でした。

 

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事前に全部公開します!12/12開催「シンガーの気持ち、わかってますか?-作曲家に贈る12の秘密-」教材ページ【後半】

こんにちは、作曲家のペンギンスです。

-はじめに-

本日のブログ記事は、12月12日に開催するオンラインセミナー「シンガーの気持ち、わかってますか?-CWF presents ペンギンスTIPSシリーズ Vol.5-」の事前公開教材です。

既にお申し込み頂いた方は当日の受講までにこのページをご一読頂いてから参加してください。スムーズに内容が理解でき、また事前に質問をまとめるなどセミナーを有効活用できると思います。

またこのブログ記事を読んでためになった!こう言う記事を待っていた!という方はおそらく12/12の当セミナーを受講いただきますと非常に有意義と思いますので、以下のPeatixサイトから是非お申し込みをご検討いただければと思います。

↓↓↓当ブログ記事が事前公開教材となっているセミナーはこちら!↓↓↓
「シンガーの気持ち、わかってますか?-作曲家に贈る12の秘密-」
-CWF presents ペンギンスTIPSシリーズVol.5-

https://penguins-tips-vol5.peatix.com/

-本文-

前半の記事 では、「歌う相手のことを知る」「音域、音価、ブレスへの配慮」「誰が歌うか、どう録音するか」といった点を中心に、具体的な6つのTIPSとしてご紹介しました。今回はどちらかというと作曲よりも制作面に近い内容で、引き続き紹介していきたいと思います。

TIPS7「ピッチ修正が甘い人が多い〜全部センターが基本ですよ!〜」

ピッチ修正、とはボーカルをレコーディングしたあとに、OKテイクをつなぎ、さらにそのテイクをより良くするために、ピッチ(音程)や場合によってはタイミングを微調整したりするような、主にメロダイン(Melodyne)と呼ばれるソフトを使っておこなわれる作業です。ただ、実はこの作業が甘い人がとても多い!んです・・・。シンガーの方は、自分の歌を客観視できずに、あまりピッチ修正をせずに終えてしまう人が多く、また作曲家は反対に、歌をシビアに判断するくせがないために、あまりピッチ修正をせずに終えてしまう人が多いです。ピッチ修正は、決して「悪」でもなんでもなく、歌を届けるための、現代ではごく一般的なプロセスです。全部センター(完全にその音程の中心)にピッチがくるようにシビアに調整するのが基本と心得ましょう!

TIPS8「ボーカルミックス」

楽器と声のバランスを調整し、楽曲を仕上げていくミックス作業。ここでボーカルをどのようにミックスしていくのかという事について、こちらは当日前迫さんから秘訣をお伺いしていきます。demoでのミックスにとどまらず、本番リリース時のTD(トラックダウン)のときも含めて、ボーカルに対してどのような姿勢でのぞみ、どのように仕上げていくのがよいのか、といった話も、ぜひ聞いてみたいと思います。

〜楽曲のベクトル(方向性)面〜

TIPS9「アーティストも歳を取ります」

ここからは、「そもそも」の話をしていきたいと思います。曲をつくりはじめてからの、シンガーに対する想定力、気配りが必要だということをお伝えしてきましたが、そもそも、あなたが今つくっているその曲、本当にそのアーティストが「今、必要としている」楽曲でしょうか?

デビュー曲が大ヒットしたアーティストに、その後いつまでもデビュー曲と似たような楽曲を提案してしまったりしていませんか?アイドルグループというイメージだけで、勝手にかわいい曲を(男女問わず)書いていませんか?最新の曲は聴きましたか?アルバムの中のメンバープロデュースのソロ曲は聴きましたか?最新のツアーで初期のヒット曲を歌う姿はどんな印象でしたか?

アーティストも、歳を取ります。タイムマシンで過去のアーティストに楽曲提供することはできません。今の彼ら・彼女らのリアルにむけて曲を書きましょう。

TIPS10「ライブ映像を観る」

ミュージックビデオを観るだけではだめです。ライブ映像を観ることが大切です。アイドルでも同じことです。ある楽曲が、どのようなスタイルで披露されるのか。マイク一本なのか、弾き語りか。アイドルなら、どんなフォーメーションで踊るのか。センターは誰か。どんな声か。ある先輩作曲家は、「ライブ映像を観るときに、歌うシンガーの喉を見ろ」と仰っていました。喉の動き方で声の出し方のイメージをするそうです。(ちなみにその方もシンガーです)。ライブ映像から学べることは数多くあります。YouTubeなどで公式にライブ映像が観られることが増えた今、アイドル、アーティスト問わず、積極的にライブを観ましょう!

TIPS11「洗濯物をたたみながら覚えられるメロディーにする」

ふとした瞬間に心に浮かんで、そのまま離れないメロディー。J-POPであれK-POPであれ洋楽であれ、すぐれたポップミュージックはやはり「楽器なしで、曲なしでも、生活のなかで思い出せる、口ずさめる」という特徴を持っていることが多いです。前迫さんの表現を借りるならばこれが「洗濯物をたたみながら覚えられるメロディーにする」ということだと思います。私(ペンギンス)も「街鳴り」という言葉が好きです。これはプロモーション用語で、市街地で店舗等の有線から流れてくることを指しますが、街鳴りで覚えられる曲であることをいつも心がけています。
作曲家として、楽器に向かって曲をつくっていると、どうしても頭でっかちになりがちです。歌えるメロディーを心がけても、気づくと複雑になったり、自分で覚えられない曲になったりしてしまいます。シンプルなメロディーにするのは、こわいものですが、恐れずに「洗濯物をたたみながら覚えられるメロディー」を目指しましょう。

TIPS12「こんな楽曲は嫌だ!〜シンガーに嫌われる楽曲とは〜」

コラボ企画らしく、最後のTIPSは、前迫さんから託されたのですが、私(ペンギンス)も中身を知りません笑。

これはシンガーに嫌われる、という楽曲について教えてくださるそうなので、私から前迫さんに質問して、その真意を聞いてみたいと思います!

当日をお楽しみに!

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いかがだったでしょうか。後半での学びをまとめておきます。

・ボーカルの修正やミックスについても、メロディー同様シビアに向き合う

・古い記憶を頼りにせず、現在進行形のアーティストのリアルな姿を直視する

・シンプルであることを恐れず、声の力を信じる!


といったところでしょうか。

今回の講座をきっかけに「歌えない曲」「歌いたくない曲」「歌っても映えない曲」がなくなり、「歌いやすい、覚えやすい曲」「歌いたくなる曲」「歌うと歓声があがる曲」が続々と生まれることを祈っています!!