「年間100曲」ペンギンスのコーライトな日々

コーライティング(Co-Writing)で年間100曲を完成させ、職業作曲家としてメジャーアーティストに楽曲提供しているペンギンスが、毎日のコーライティングで想うことを書いてます。

ディレクション

ワークスウェイの話をしようか -vol.2:なぜなぜ思考

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 今日は「なぜなぜ思考」についてお話ししたいと思います。これは読んで字のごとくの側面が強いですね。でもこれも色々とコツがあるのでそこをお話ししたいです。 作曲をしていると、さまざまなセオリーがあります。曰…

ワークスウェイの話をしようか -vol.1:他責NG

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 コーライトに限らず音楽を作っているときって、誰しも頭の中に理想を描いているのではないでしょうか。例えば「こんな曲が作りたいなぁ」とか「こんなリズムで、こんな風にステージで盛り上がるんだぜ」とか。そういう…

ワークスウェイの話をしようか -序章-

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 珍しく昔勤めていた会社の話をしようかと思います。それも社訓みたいなやつの話です。あ、逃げないでください。多分フツーに読み物として面白いです(笑)。 IT系のそこそこでかいベンチャー企業だったのですが創業経…

締め切り直前の夜明けに思うこと

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 雑談です。 コンペに曲を出すことが多いのですが、締め切りがだいたい朝の8時です。朝締め切って、取りまとめて、午前中から早速ディレクターが聴くという段取りなんだと思います。夜クリエイターが作って昼ビジネスパ…

続・努力と勇気のバランス具合について

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 前回のブログ記事「努力と勇気のバランス具合について」について「コーライティングセッションにおける努力と勇気が語られてない」とコメントをいただきましたので、コーライティングセッションに話を絞って追記してみ…

努力と勇気のバランス具合について

こんばんは、作曲家のペンギンスです。最近カルピスを割って飲むことを覚えました。何を言ってるんだこいつと思われたでしょうか。はい、子供のころ希釈せずに飲んでまずいと思って苦手意識を持っていたんです・・・。炭酸水で割って飲んだら超おいしかった…

『こう思う』『いや思わない』のループを抜け出したい

こんにちは、作曲家のペンギンスです。なんか天気悪いですね。今日は自分でも答えが出ていない話をかきます。 曲づくりはなんだかんだで感性の世界なので、コーライトもなんだかんだで感性の世界です。でも感性の世界だけどひとりの世界ではないので、感性に…

最初に出てきたアイデアに安易に飛びつくな!

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 タイトルまんまの話をします。 コーライトでは常にアイデアが求められます。「どういう曲を書こう?」から始まり、「このメロディーの終わりはどうするのがいい?」「歌詞をもっと印象的にするためにはどうすればいい…

コーライティングキャンプ特集 vol.6 振り返り

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 無事曲を作り終え、メジャーレーベルのディレクターの方をお招きしての視聴会を終え、楽しい打ち上げを経て、昨夜遅くに東京に帰ってきました。 一緒にコーライトしたチームメンバーの皆様、お世話になった町の方々、…

ぼくはアサヒスーパードライになりたい

こんにちは、作曲家のペンギンスです。きょうは予定を変更してぼくが感銘をうけたエピソードの話を。 アサヒ・スーパードライが好きだと言う人、身の回りでは過去1人しか出会っておらず、基本みなdisってる。でも断トツ売れてる。スーパードライは、いかに自…

曲作り中は悪人になろう

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 僕の尊敬する作曲家のひとりである坂本龍一さんが以前、「ぼくは民主主義者だけど、音楽に多数決を持ち込むのはおかしい。このメロディーの先に来るメロディーがこっちがいいか、それともあっちがいいか、投票で多数決…

雰囲気づくりが最大のディレクション

こんにちは、作曲家のペンギンスです。今日は「雰囲気づくり」の話をします。僕が一番苦手なやつです(笑)。 このブログでもずいぶんと理屈っぽいことを書いてきたので、「曲作りって難しいんだな」「音楽理論とかビジネス的なこととかわからないとコーライ…

いいね!の一言も大切な仕事

こんばんは、作曲家のペンギンスです。 曲でもなんでもそうですが、ものをつくる仕事にプライドを持っていると、どうしても「背中で語る」タイプのコミュニケーションをしてしまいがちだなーと自戒を込めて思っています。「余計なことは言わない。目の前の音…

インスピレーションをいつまで待つかのチキンレース

こんばんは、作曲家のペンギンスです。返事のないLINE催促せずにいつまで待つか、欲しいものAmazonでセールになるまで待つか、子供が自分でやろうとするとき失敗してもいつまで待つか。待つって難しいですよね。予定が決まっていても待つ時はそわそわしたり…

得意なこと、好きなこと≠重要なこと

こんにちは、作曲家のペンギンスです。猛暑がひと段落して急に秋らしくなってきましたね。案の定子供(2歳半)が風邪をひきました。皆様体にはお気をつけください。人間弱いときは弱いっす。 「俺は体だけは丈夫だから」みたいなのが肉体的思い込みだとする…

曲作り、どこに時間を割いて、どこに時間を割かないべきか

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 作曲家は、決められた制限時間の中で、いかにクライアントに響く曲を作るかが大切です。つまり曲作りをするときに、上手に時間を使うことが大切になってきます。僕も最初はそれが苦手でしたが、曲作りを繰り返していく…

コーライト、どうやって声かける?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 突然ですが僕はお酒が好きです。好きなお酒はスーパードライ、ジントニック、アマレットジンジャー、シャンパンもいいですね・・・しゅわしゅわ大好きです。 なんでこんなどうでもいい話をしたかというと、今日のお題…

曲を完成させない勇気!?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 今回はちょっと例外的な話をします。といっても、これまで話してきたポリシーからブレるものではないんですが。 今ではほとんどなくなりましたが、一昨年くらいまでは「ファーストデモ(メロディーとコードだけの、狭…

コーライトのチーム作りについて

こんにちは。作曲家のペンギンスです。 コーライトで大事なのが誰と組むかです。そこには大きくわけて2つのタイプがあり、ひとつが「毎回同じメンバーで、チームのような感じで作る」タイプ、もうひとつが「曲ごとにその都度声をかけて組む」タイプ。今回は…

リファレンスという考え方

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 コーライトをしていると、よく「リファレンス」という言葉を耳にします。これは言葉の通り「参考にするもの」といった感じの意味なのですが、これが頼もしくもあり、厄介でもあり・・・という存在なんですね。 コーラ…

日本人コーライト不向き説を検証

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 前回は、遠慮せず意見を言うことが苦手な人は多いが、そこはかなり簡単に乗り越えられる。ただ出てきた意見をうまくまとめることは確かに難しい、という話をしました。今回はその話の中で出てきた「日本人コーライト不…

『遠慮せず意見を言う』の『その次』が大事だよね

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真は日本科学未来館の地球のオブジェを真下から撮影したものです。なんかこう、ディスカッションのイメージということで・・・ 前回は「コーライトって分業と何が違うの?」という話をしました。そしてディレクション…

コーライトでぶつかった最初の壁とは?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真はそびえる虎ノ門ヒルズです。壁・・・ 前回まで、初めてコーライトした時に思ったことなどを書いてきました。今回は僕がコーライトでぶつかった最初の壁(というか疑問)について書きたいと思います。 僕がコーラ…

コーライトで役立った会社員生活の経験vol.2「プロジェクトマネジメント」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。写真は数年前に清澄白河の東京都現代美術館でミシェル・ゴンドリー展を見たときのものです。ビジネスっぽい写真で秘密保持に触れないものを探したらこうなりました。現代美術(笑)。 さて、前回から「会社員生活がコー…

自分の意見は自分の口から言おう

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 前回から初めてコーライトした時のことを書いていますが、今回は反省編を。 トップライナー系が2人、トラックメーカー系が2人と書きましたが、確か初日に対面の会話でだいたいの曲の方向性が定まったあとは、次回の対…

僕がコーライトに出会ったころ

こんにちは、作曲家のペンギンスです。今日は僕がはじめてコーライトしたときの話をしようと思います。 僕は現在Co-Writing Farmというクリエイター集団に所属して作家活動をしています。このチームは全員が山口ゼミという職業作曲家の養成講座出身なのです…

コーライトってこんな感じvol.7「コーライトの真の価値はディレクションにある!(後編)」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。曲作りの要素=コーライトの役割一覧1・メロディー、コードを考える(いわゆる狭義の作曲)2・歌詞を考える(作詞)3・トラックと呼ばれるビートや様々な楽器の演奏、打ち込み(編曲)4・歌を歌う(いわゆる「仮歌…

コーライトってこんな感じvol.6「コーライトの真の価値はディレクションにある!(前編)」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 曲作りの要素=コーライトの役割一覧1・メロディー、コードを考える(いわゆる狭義の作曲)2・歌詞を考える(作詞)3・トラックと呼ばれるビートや様々な楽器の演奏、打ち込み(編曲)4・歌を歌う(いわゆる「仮歌…

コーライトってこんな感じvol.1「曲作り、を分解してみると・・・」

こんにちは、作曲家のペンギンスです。 前回まで3回にわたって、年間100曲、と数を決めて作曲量を増やすことの大切さを説明してきました。そして僕が多くの曲を作ることができているのは、ひとえにコーライティングという手法でたくさんの仲間たちと力を合わ…